「お兄ちゃん、 話…始めるね」 俺はひかりを抱きしめたまま うなずいた。 「あのね、 あたしが11年間 お兄ちゃんに会いに 行けなかったのはね…」 「ひぃちゃん、仲本さんの 約束破るの??」 俺が振り向くと、 ドアにもたれかかる レイヤがいた。 「れぃくん…」 「レイヤさんに関係ありますか??」 俺はレイヤを軽く 睨んでしまった。 駄目だ、仮面が…