俺は生まれて初めて
学校に行くことになった。


すごく緊張している。


「…また、がらじゃねぇな」


俺は用意された
制服を着た。


ーコンコンー


ドアがノックされた。


「はい??」


「けい、母さんよ」


ドアが開き、
そこには嬉しそうな
顔をした母さんがいた。


「母さん、どうしたの??」


「うん、やっぱり父さんと
母さんの子だゎ。
制服、とっても似合ってるわよ」


母さんは俺の元へきた。


「ありがとう」


俺は微笑んだ。


「ネクタイ、教えてあげるわね。
そのあと写真をとらせてね??」


「あぁ、いいよ」


俺はこの時
浮かれていたんだ。


仮面が外れかけてたんだ。


気付けなかったんだ、
母さんの気持ちにも
俺の近い未来にも。