‐あたしの青春物語‐



「手、繋ぐ?」



「はい。………って、えぇ?!繋ぎませんよ!」

南先輩はなんてことを言い出すんだ。


冗談だとしても心臓が持たないよ。




「そんなに嫌、か?」

南先輩が私を覗きこむように聞いてきた。



「嫌…じゃないです」

むしろ繋いじゃって下さい。って感じなのに…。



「じゃあなんで?」

南先輩はいつも直球の質問だから困ってしまう。




「恥ずかしい…です」

いや。恥ずかしいだけじゃない。

手なんか繋いだら本当に心臓が持たない。
いくつあっても足りないんじゃないか?




「そ。」

「はい…。」



南先輩は普段無口だ。
口数は少ないし、自分から喋りかけている姿をあまりみたことがない。
特に女子に…。

だからどうしても期待してしまう。
変な期待をしたらショックがでかくなるのがわかるけどやっぱり期待してしまう。


今すぐこの想いを伝えられたらどれだけ幸せだろうか。

フラれるかもしれないけど伝えることに意味があるんだ。


いつか伝えれたらいいな。