その男の子はもうずいぶん遠くまで行っていた。





…………………


「…着いて行っちゃお…」





なんとか見失わないように後を着いて行った。






「…っ…着いたぁ…よかったぁ…」



なんとか学校に着くことができた…けど、やっぱり遅刻だった。



玄関には30代くらいの男の人が立っていた。



「あっ!もしかして楠さん?」



「あっはいっ!」


「よかったー心配したよ、なかなか来ないから…」

「あ…すいません…」


「いやいや、この学校に来るには入り組んだ道が多いからね…最初はみんな迷うんだよ。」



で…あなたは…?…先生だろうけど…


「あっ自己紹介が遅れたね、僕は君の担任の坂本って言います。よろしく!」


「よ…よろしくお願いしますっ!」


なんかしつこいくらい爽やかだなぁ…


でも優しそうな先生でよかった♪




校内を案内されつつ、教室へと向かった。