楠が絡まれたのは俺のせいだった。


啓太から昔の事を楠に話したと聞かされた。


なんとなく楠には知られたくなかったけど…


いずれ耳に入ることだから、もういいや…


楠が俺と話すのに戸惑っていることは顔を見ればすぐわかる。


あいつに似てる…


ふと、また昔の事を思い出した。


隣にいるのはあいつじゃない…


そんなこと分かってるのに…


楠の手を繋ぎそうになった自分を必死に抑えた。




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