どれくらい経っただろう…


2人は私が泣き止むまでそばにいてくれた。



啓太は1人でオロオロして、麻美さんはそのたびに啓太を「うぜぇ!」って怒鳴った。



「ぐず…………はぁ…」


「落ち着いたか?」


麻美さん…ありがとう。

「うん…ごめんね…」


「ぽっぽちゃん…大丈夫…?」


啓太…ありがとう。



「うん…」



私は2人に話した。


嵐に…ふられたって…



話したら、ちょっとだけ気持ちに整理がついた。


「んだよそれ!わけわかんねぇ!波都とナシつけてくる!」


「だめ!麻美さん!」


「なんでだよ!ぽっぽは知りたくねぇのかよ!」


知りたいよ…


でも、あの時の嵐の顔が、すごく寂しそうだったから…


嵐が泣いてるような気がしたから…


聞けない…



「もう…いいの…嵐とは、そういう運命だったんだって…思うことにした。」


今からね…



「納得いかね~!」


ごめんね、麻美さん…