「おい、そこの2人見つめあいすぎ」

「あ、はぃぃ!!!」

 皆に大笑いされた。

 うぅ・・・恥ずかしい。

 
 見つめてた先の仲谷くんもククっと笑っている。


 国語の時間。

 いつもと違って教室に仲谷くんがいるもんだから、ずっと見つめていた。

 チラ見したら、目が合って。

 そらせないから、ずっと見つめ合っていた。


 あの、何でも射抜いちゃいそうな瞳。

 
 とらえられると、そらせなくて。



 結果的にクラスの笑いものに・・・。


 あぁぁ・・・恥ずかしい。


 穴があったら入りたい気持ちがよく分かるよぉ・・・。



 でも、見たいよ。

 仲谷くんを見ることと。

 「好き」って言葉を聞くことは、ずっと飽きない。


 頬が熱を帯びるのが分かった。


 恥ずかしかっただけじゃない。

 仲谷くんに見惚れてたからだ。