「だろ? お前に似合うと思って。さっき買ってきた」

 私のために・・・?

「でも、今日は仲谷くんの誕生日っ・・・」

 言おうとすると、人差し指でストップをかけられた。


「オレからの礼だから」

「え・・・」

「オレの彼女になってくれてありがとう」

 
 優しい笑顔でそう言われて、ギュっと抱きしめられた。

 ネックレスがシャランと優しい音を立てた。

 
 ねぇ、そんな優しいことを言わないで。

 涙が出そうなの。

 てか、もう泣いてるんだけど。


「泣き虫」

「だって・・・」


 こんなプレゼントをもらって、こんな優しい言葉をもらって。

 泣かずにはいれないの。

 好き。

 めっちゃ好き。


 目の前の人が・・・仲谷くんが、大好きなんです。