「麻友」

「なか・・・たにくん」

 名前を呼び合って、優しくキスをかわす。

 耳元にキスを落とされて、少しくすぐったくて。

 体がピクンと反応する。


 だけど、そこで仲谷くんの動きがストップした。

 そして、少し考え込んだような表情をする。


「・・・やっぱ、お前。プレゼントならリボンがいるよな」

「へ・・・?」

 何を言い出すんだ。

 リボン・・・?

 ここまで来て、いきなり何を。


「リボンなんて・・・そんな」

「目、つぶって」

「え・・・うん」


 何だろう。

 まぶたの裏に、期待をつのらせる。


「ひゃぁっ」

 首の辺りに、冷たい感触。

 何か、くすぐったくて。

 目を閉じているから、反応が敏感になる。


 そして、ベッドがギシっときしむ音がして。


「ん。いいぞ。目、開けろ」

「・・・・・・あ」

 首につたう感触は、銀色の細い鎖。

 ついてるチャームはピンクのリボンの形をしている。


 指先でリボンのチャームをつまむ。

 光に反射して、うめこまれたストーンがキラキラと輝く。


「可愛い・・・」