「おい、起きろ」

「え、はいっ!?」

 ガバっと起き上がると、仲谷くんの顔。

 そして、周りには、チキンの箱。

 おいしそうな匂いがする。


「オレの誕生日パーティー始めるぞ」

「うん・・・そうだね」

 私は目をこすって、サラダをテーブルに置いた。

 お決まりの映画DVD鑑賞しながら、チキンをほおばる。

 上手い・・・。


 そして、シャンパンを飲んだりケーキを食べたり。

 仲谷くんの誕生日なのに、私がかなり盛り上がってる。


 シャンパン、ノンアルだよ?

 ま、当たり前ですが。

 多分、アルコール成分あったら私酔っちゃうので、それで高確率でリバースするので、そのへん配慮してくれたんだよなぁ。


「じゃ、プレゼントもらっていいか?」

「え・・・?」

 私は、シャンパンを飲む手をピタっと止めた。

「だ、だから・・・その、プレゼント買ってないじゃん・・・」

 さっき、いいって言ったじゃん。

 飯作ってろって・・・。


「だから、プレゼント。あんだろ」

「ひゃぅっ」

 首筋に唇が当てられた。

 変な声が出て、少し恥ずかしい。


「プレゼントは、お前・・・な」

「えぇ!?」

 そ、そんな。

 いきなりで、なんとベタな。


「ぷ、プレゼントなんて・・・私、なれないよ」

 スタイル悪いよ?

 胸小さいよ?

 しかも、顔もそんな可愛くないよ???