「な、何か買って・・・」
時計を見ると、軽く夕方の6時。
「ぎゃ!? 遅っ。どーしよ」
「とりあえず、オレ、ケーキとチキンとシャンパン買ってくるわ」
「え・・・」
課題をバサバサと片付け始めて、やけにクール。
「お前は、何か作っとけ。飯。頼んだ」
「え・・・でも、プレンゼント」
「いいから。飯作れ」
「は、はい」
何か断れない雰囲気とオーラで。
ご飯作ることを承諾。
でも、誕生日プレゼント・・・。
でも、本人があぁ言ってるしなぁ・・・。
とりあえず、ご飯作ることを考えようか。
えと、チキンは仲谷くんが買ってきてくれるから・・・サラダでも作るか。
冷蔵庫からレタスやらなにゃら、サラダにする食材を出してサラダを作り始める。
そして、すぐに完成。
だって、火にかけたりしないもん。
飾ったりするだけだもん。
当然、時間がかからなかったわけで、仲谷くんは帰ってこない。
「ねよっかな・・・」
課題ばっかで疲れたし。
作るモノが特にない。
私は、テーブルにつっぷしてスーっと眠りについた。