今、私はスーパーの外。

 手ぶらですよ。

 んで、仲谷くんの愛車・・・ママチャリの隣で、仲谷くんの帰りを待っております。


「おっそいなぁ・・・」

 太陽の日差しが暑くて、ママチャリから離れてすっぽりと日陰のとこに入った。

 何で、私が待たせされてるか、まぁ。

 成り行きがあるんだけど。


 色々選んで、レジ行ったまではいいんですが。

 レジが混んでて、人とぶつかって倒れてきた男性が、私に倒れこんできて。

 まぁ、それを仲谷くんが許さなかったわけで。


「麻友。買い物はオレがすましとく。オレはコイツをしめてから行く」

 といったので、レジのお払いもまかせて、こうやって待っている。

 まぁ、私がレジに行くっていっても、レジの人男だったからダメだったよね・・・。


 愛されてると、思っていいのかな。

 ここまでの束縛は。


「麻友」

 ニコニコと、買い物袋を片手にこっちへ駆け寄る仲谷くん。

 頬には、気付いてはいけなかった気がする、返り血のような赤いモノ。

 まぁ、触れないでおこう。


「じゃ、帰ってご飯つくろ」

 私は、ママチャリのカゴに買い物袋をつんで、2人乗りスタイルで仲谷くんの家に帰った。