窓から見える景色が、だんだん見慣れないモノに変わっていく。
青々としげった木の葉っぱとか。
夏にいっそうと青々しさを増して、キレイだと思う。
車が15分ぐらい走って、ついた場所は大きなマンションの前。
「麻友、ついた」
「え・・・あ、うん」
車から降りて、目の前に立つマンションを見た。
まさかの、このバカデカイマンションが、仲谷くんの家!?
でっか。
上をグーっと見上げると、太陽が眩しくて目をそらした。
すっごい高いマンション。
意外に高所恐怖症なのに、私・・・大丈夫かな。
「じゃ、私達はこれで」
「あ・・・旅行・・・ですよね。楽しんできてください」
助手席側に向き直って、笑ってそう言ってみせた。
その時、仲谷くんのお父さんと目があった。
少しワルイドっていうのかな。
ひげとかが、かなり似合ってて。
めちゃくちゃカッコイイと思う。
目の辺りが仲谷くんと似てるかな。
仲谷くんが大きくなったら、きっとこんな感じだ。
はっ・・・。
ガン見しちゃったじゃん。
変な子に思われたりしちゃったかなぁ・・・。
とか思って、心配そうに顔を上げると、優しく笑った仲谷くんのお父さんが見えた。
あ・・・やっぱ仲谷くんのお父さんだなって・・・何か思った。

