「くすっ・・・可愛らしい人ね」
「い、いえいえいえいえ。か、可愛くなんてありません!!!」
全力の否定。
ある意味ひかれたかも。
「オレの家行った後、空港向かうんだってよ。少し不思議に思ってただろ? 母さんがいたこと」
「あ・・・うん」
軽く不思議に思ってた。
車の運転誰がしてるんだろ。
みたいな。
あ、これから旅行なんだ。
だから、今ここにいるんだ。
どうしよう・・・。
どうせならいてほしくなかったです!!!
テンパりまくって第一印象ボコボコになりましたから!
「じゃ、麻友のとこのお母様。今日から麻友、オレの家に泊まりますから」
「あ・・・はいはい」
窓ごしにニカっと笑う仲谷くんに、きっとお母さんメロメロなんだろうな。
この人の本性が、束縛野郎だってしったら終わりだけど。
「じゃ、出発させようか」
少し低いハスキーな声。
助手席の方から聞こえた。
あ・・・仲谷くんのお父さんなんだ。
声が、低くてカッコイイや。
顔が、見えないけど。
多分、カッコイイんだろうな。
お母さんの方も美人だったし。
何か、ここイケてる家族じゃん。
私だけ平均的・・・。
うちとけれるかな。

