「・・・10日間。彼女が彼氏の家に泊まるなんて・・・絶対何かするでしょ!?」


 私は、学校から帰る前、由梨に言われたことを思い出した。

 “何か”って・・・。

 イコールえろいこと。


 私の頭の中で、単純な計算式が飛び出た。


 そして、赤面赤面。


 つかんでいた洋服を、つい壁へと投げつけてしまうほど動揺動揺。


「下着・・・いいのあったかなぁ」

 10日間のお泊りとなれば、当然洗濯することもあるわけで。

 洗濯の時、見られて恥ずかしくないモノ。

 子供っぽすぎず可愛いモノ。

 などを選択していく。


 白、ピンク、水色・・・。

 何か普通だなぁ。

 水玉のブラを手にとって、少しため息。

 
 そして、自分のサイズを再度確認。

 再度ため息。


 ちっさい・・・。

 どうしたら、もっと大きくなるんだろ。

 ため息ため息ため息・・・。


 えぇいっ!

 今さらくよくよしてもしょうがない!!


 私は決意を決めると、バッグに下着をつっこんだ。