平気そうな顔で、ニカっと笑う。

 そして、私をギュっと抱きしめた。

「ったく、お前な。何キスされそうになってんだよ。バカ」

 バカバカバカバカ。

 バカはアンタだ。

 心配させないで。

 すっごくすっごく、心配したんだから。

 2階から飛び降りてくるなんて。


 でもでも・・・


「嬉しいよ」


 すぐに私の所に来てくれて、すぐに私を抱きしめてくれたこと。

 そのことが嬉しかったの。

 だから、心配なんて、吹き飛んでしまって。

 また、怒るに怒れない。



「はい、麻友。おしおきターイム」

「あ・・・忘れてた」

 やばい、今回のは、前のアレかもしれない。

 あの、声が枯れるほど泣くこと。

 かもしれない・・・。


 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!!!


 終わる。

 終わる。


 死んじゃうって、アレはぁ!!!