「ま、いいや。サボってるのバレたらオレも困るし、もうプールサイド戻ろうぜ」 そう言って、仲谷くんはスクっと立ち上がって、私に向けて手を差し伸べた。 出された手に、少し困惑しながらも。 私はその手をギュっと握った。 温かいなぁ・・・。 握った手を凝視して、少し頬が赤くなった。 そしたら、仲谷くんがピンと私のおでこをはじいて一言。 「顔赤いの可愛いから、早く赤いの直せよな・・・オレ以外の男に見られるだろ?」