「一生。抱いてあげる。優しくしてあげる。愛してあげる。そう決めた」


 浩貴は、私の左手を手にとると、大きな手で繊細に私の指に触れる。


 そして、指先から舌を這わせて、薬指の指輪に到達した。



 あの、プロポーズされて。


 嬉しくてしょうがなかったことを思い出す。




「麻友、愛してる」



 指輪に触れて、そう言って。



「浩貴、愛してるよ」


 私もそう返す。





 愛してくれる人がいて。


 愛する人がいて。



 どうしようもなく幸せで。


 時々泣きたくなるときも


 つらいときあるけど。




 全部全部乗り越えて





 君と笑いあって。






 どうしようもないほど、自分は



 君に依存しています。





 ―――You are favorite.