あんぐりとした顔の浩貴。


 そう、この顔にしてやりたかった。



「なに、それはヤっていいってこと?」

「うん。気の済むまで。どうぞ?」


 少し強がって

 ドヤ顔で言ってやる。



 だけど、浩貴は一枚も二枚も上手で。




 私の両手首をつかんで、自分の顔を私の耳元へ寄せると。



「一生抱かせてもらわないと、気が済まないけど?」


 そう甘く囁いた。




 真っ赤になって、私はしてやられる。


 
 仕返しと思ってたはずなのに、またやり返される。




「抱かせてくれるんでしょ? 気の済むまで? ねぇ?」


 浩貴は自然な手つきで私を、ベッドへ押し倒した。


 乱暴みえるけれど。


 優しく。



「いい、いったけど、けど。けど。一生・・・?」

「自分で言ったくせに」



 ニヤリ顔。



 うぅ・・・なんか悔しい。