あの時から2年たった私は中3の受験生。

例のグループはクラス替えの度人が抜けたり入ったりしたけど根本的なところは何も変わらなくつまらなかった。

「美紀は高校どーするの?」

グループのひとりがそう聞いてくる

その時水谷くんとの約束を今更ふと思い出した。
でも心の中で頭を振り

「F高にするよー!」

笑いながらこの中学では行く人はいないくらい中途半端に遠い高校の名前を出した。

中学の人ともう関わりたくないから。

「えー、あそこ遠いし制服微妙じゃない?」


デリカシーの無い一言に動じない振りをして私は笑った。