私の犯した過ち~お腹に宿した子~

俺の家から歩いて二十分くらいしたところに古びた二階建てのコーポにたどり着く。そしてその一階に『青井』とマジックで乱雑に書かれたこれまた古びたプラスチックの表札がある扉までいく。

なんだか意外な気がした。
杏奈はどこか品があって愛されている雰囲気がかもちだされてたから。
いや、偏見とかじゃないけど純粋にそう思った。

チャイムを鳴らそうとボタンに指を置く。そしてドキドキしながらそれを押した。
「あれ?」
チャイムは壊れているようで鳴らなかった。
なんだか拍子抜けした。

再び意を決し扉をノックする。
するとすぐにチェーンのかけられた扉が中途半端に開く。