いまの不安ではない日々にそんなものいらないと思ったから。

そんな夏休みの思い出をぽつぽつ思い出しながら俺は門をくぐり田中とすこし話した後に教室へ向かった。

窓際の一番前の席。

杏奈の席。

....でもそこには杏奈の姿がなかった。