結局定時まで仕事をし、皆クタクタだった。一人を除いて。店長なんでそんな元気なんですか。

「お疲れー。賄い作ったから食べていいから」

「よっしゃー」

「ごちです」

 皆思い思いにテーブルを片付けながら店長に声を掛けた。うまそうな匂いがキッチンから漂う。どんなに疲れていても食べれる匂いだ。

 片付けが終わって、店長特製のガーリックライスを食べながら、店長に人手について話をした。

「店長、バイト募集しない?社員じゃなくていいからさ」

「そうは言ってもなー、削れるところは削りたいんだよな」