「圭斗は?つぐみちゃんとうまくいってるの?」 「うん、まぁ、普通」 「そう。今日つぐみちゃん様子ちょっと変だったから何かあったのかと思った」 本当に勘が鋭いね。 「ないよ。ちょっと喧嘩したりするけどね」 「そっか。つぐみちゃんって圭斗のこと大好きって感じだもんね」 バーで使うグラスを二人並んで拭きながら、なんでこんな話をしてるんだろう。 「そう?」 「うん。今日も来た時に圭斗寝不足そうじゃないですか?ってなんか心配してたよ」 少し嬉しくて口角があがる。