敦志の声じゃなかった。女の声。 「私だよぉ。分からない?」 この話し方・・・。あの乳女か。 「もしかして美和ちゃん?」 「そうだよぉ。さっすが圭斗くん」 この話し方なんとかならないんだろうか。 「どうしたの?ってか敦志は?」 「今飲んでるの。圭斗くんもおいでよぉ」 「・・・とりあえず、敦志に変わって」 「はぁい」 そう言うと大人しく敦志に変わった。 「はいはい」 「はいはいじゃないから」 「いやー、この子が呼べ呼べうるさいから、ちょこーっと来てやってよ」