何事もないような顔をして、仕事へと向かった。

「おはよう、圭斗」

「あ、店長。おはようございます」

 店に入り、着替えてから更衣室を出ると、ちょうど店長が居た。

「・・・何?」

 珍しく店長はじっと俺の顔を見た。

「・・・いや、なんでもないよ」

「いや、あるよね?何?」

「・・・おまえはすぐに怒るから言わないよ」

「はっ?何?どういうこと?」

 店長は少し考えているようだった。