「圭斗ぉ」 まだ泣いているような、でも少し甘えるような声で、彼女は俺を呼ぶ。様子を伺っているのがよくわかる。 「泣き止んだなら、そっちへ行く。泣き止んだのか?」 「・・・うん」 彼女の返事が聞こえ、俺は部屋へと戻った。 服を整え、目を真っ赤に腫らした彼女が、そこに正座して座っていた。 彼女を見ながら椅子へと座り、様子を伺う。