「なんでって、つぐみが居たから」 「・・・は?別れたんだろ?」 「うん」 「なら、なんでそこでつぐみちゃん?」 訳がわからないという顔をしていた。 「店出てあの子連れて家に帰ったら、つぐみが家の前で待ち伏せしてた。中に入ろうとしたらつぐみが立ちはだかって、入れなかった。んで、俺萎えて、あの子帰らせた。分かった?」 一気に説明したら敦志は口を開けたまま止まっていた。 「何?おかしいとこあった?」 「いや、そうじゃない」 「じゃあ、何?」