「そうでしょ?」 こんなに男らしい人、そう居ないと思うけど。まぁ、つぐみみたいに浮気ばかりの女もそう居ないだろうけどさ。 ・・・やめよう。つぐみのこと考えるのは。 「店長、俺寝る」 「あぁ」 「仕事になったら起こして」 「・・・忘れてなかったらな」 店長はそう言いながら、部屋を出て行った。 「・・・ふぅ」 小さくため息を吐いた。なんだろう。疲れた。 店長の言うようにとっとと忘れよう。それがいい。こんな風になるなんて俺らしくない。