ある日の体育の授業後

「先生、あのね」

ちゃっかり先生の隣にいる私

「なんだよ」

「9月23日ね、葵の誕生日なんだぁ」

「へぇ。もうすぐだな。おめでとう」

「もう!今言われても嬉しくない!誕生日当日に言って」

「面倒くさいから今言っておく」

先生のバカ…

「葵の誕生日の日に言ってね!」

「わかったから。早く行け」

「絶対だよ!」

「うるせぇな。わかったって言っただろ」

私は先生のことを信じることにした

「じゃあ、行くねー」

私は更衣室に戻った

先生は私の誕生日なんて忘れちゃうかもしれない

けど、信じたかった

わかった。って言った先生の言葉を…

今考えると先生のその場しのぎの言葉だったかもしれない…

でも、私は先生の言葉を信じることにした