あれから二年、霧江とその夫、春彦の元で暮らしていた咲希だが、18歳になり目的を果たすため、家を出た。




目的はもちろん、父の仇。





あの時の男が許せずにいる咲希は、この二年、ずっと復讐を考えていた。




そして、新選組屯所。




「私を新選組に入隊させて下さい!!」





局長、近藤勇に直接頼み込んだ。






突然現れた咲希を前に、近藤の手は顎に添えられ、首は傾げられている。