「霧江さんっ離して!!あたしは、あたしはっ!!!」




何とか咲希を抑え、部屋を出るが、未だ霧江の腕の中で暴れている。




「おのれっいつか絶対殺してやる!!絶対あたしがお前を殺す!!」





そんな咲希の声は、最後まで聞こえていた。




いつまでも耳にこびりついて消えない。





「厄介だ……」




男はそう呟き、その場を離れた。