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『父上、どこへ行くのですか!?』






真っ暗な中、宗弘の姿がどんどんと遠ざかって行くのが見える。





『父上、私も連れて行って下さい!私には、もう父上しか居ないのですっ!』






だが、宗弘はどれだけ咲希が呼ぼうとも、振り向きもせず消えていった。







『父上ーーーーーー』







その瞬間、目が覚めた。






「夢・・・・・」






体を起こし辺りを見回すと、まだ見慣れぬ平隊士の部屋。








他の隊士たちは、1日の疲れを全て解消しているかのように、まだ爆睡している。