咲希が着いて来ているかどうか、一切確認もせず、一直線だった土方はここに着いて初めて振り返った。 「お前の腕を試そう」 言って竹刀を渡された。 そして、土方が稽古中の隊士等を見渡しながら咲希の対戦相手を悩んでいた時だった。 「土方さん、その子新入り?」 少し高めの声。 ゆっくりなその口調に咲希は勢いよく振り向いた。