自分でも驚く台詞が出た。 復讐心で入隊した新選組をやめたくないと思う日が来るとは思わなかった。 いつの間にか楽しくなって、いつの間にか居心地が良くなって、いつの間にか、新選組が大好きになっていた。 止まらない涙を流す咲希を見て、斎藤は「ふー」とひとつため息をつく。 そして、再び手を引いて歩き出した。 その歩調はとても速く、咲希は小走りで必死についていく。 途中、新選組の羽織を脱ぎ、自室へと放ったことには驚いた。 そしてそのまま二人屯所を後にした。