そこで喋りすぎたと気付いたのか、腕で口を隠し目を逸らした。
「と、とにかくこれ以上誰にもバレるな。ここに居られなくな・・・・」
あと少しで言い終わるところでやめた。
そしてくるっと背を向け、歩き出した。
「幹部はすぐに集まれという命令があったのだった。失礼する」
何だか気まずい雰囲気を放ちながら去っていく斎藤の背中を見つめる。
斎藤の態度に、どういう意味があったのか考えるが、答えに辿り着くこともなく、
「・・・・なんかムカつく」
と地面に吐き捨てた。
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