そんな咲希の反応がつまらなかったのか、沖田は「何か･･･」と低い声を更に低くして言った。
「君さ、空回ってない？」
と同時にぱっと顔を上げ、沖田へと目線を移す。
「やっぱりそうですか！？」
「わぁお。食いつきいいね。自覚はあったんだ？」
「自覚っていうか･･･私、復讐なんて出来るのかなって思って････」
再び地面を見つめる咲希に、沖田は一刀両断に言葉を返した。
「うん、無理だね」
「なっ」
あまりの切捨てられ方に、言葉がつまった。
「だって君、本当に復讐しようと思ってる？」
「っ思ってますとも！！」
