近藤からの返事を待つ咲希の目は真っ直ぐで、真剣だった。






だが、口を開いたのは隣に座る新選組副長、土方歳三だった。







「俺は反対だ」






たたみ一畳分の距離を置いて座っているのだが、そんな土方の威圧感は、強気でいた咲希も圧倒されそうになった。







流石鬼の副長と呼ばれただけある。






しかし、咲希も負けじと膝の上で拳を握る。








「許せないんです・・・・」








聞こえるか聞こえないかの小さな声。