「ありえない。こんなのって、」
頭にカァッと血がのぼって呼吸が荒くなる。
華乃は大したことない、って言ってるけど、こんなのおかしい。
「とりあえず、消毒してもらおう。ね?」
華乃を連れて救護テントへと向かった。
「いたーーーい。しみるーっ」
消毒をしてもらっている間、足をバタバタさせて痛がる華乃。
ガーゼをするほどの傷ではないけど、お風呂のときは絶対にしみるだろうな。
「絆創膏、どうする?」
保健室の先生が大きな絆創膏を見せて言った。
「え。なんか、カッコ悪い」
華乃が唇を尖らせる。
「貼ってもらえば?」
「えーっ」
「いいから。貼ってもらいな」
「………わかった」
頬を膨らませた華乃の両膝に絆創膏が貼られる。
顔を見ておくんだった。
学年すら確認してなくて。
華乃に訊いたところで教えてはくれないだろう。
「写真撮るとき、膝は写らないようにしなきゃ」
華乃はそう言いながら、絆創膏が貼られた膝をさする。
もし次があったとしたら、わたしだって許さない。



