所詮、自分も中学生だ、と真郷は痛感した。 「行こうか」 小夜子の手を引けば、彼女は笑って頷いた。 本当はラッキーだと思った。 ただ、遠くの方で夏哉を羨ましくも思った。 姉弟だから、許される。 姉弟だから、許されない。 その曖昧な曲線は、どこへ続くのだろうか。