俺が卒業する、少し前。
どうせ終わるのだからと、彼に告白をした。

ダメでも、すぐに会わなくなるんだから。


だけれど彼は、はにかんで、頷いた。

ここで終わると思っていた、
彼に会う為、一緒に過ごす為。

そんな、最近手にしたばかりの生きる理由。

それがまだ続きそうだという事に、
俺はホッと息を吐いた。


それまで知らなかったのは、
彼が、そしてもう1人の後輩も、
俺に対して只ならぬ好意を抱いていた、という事。