幽閉された。それが文章としては適正であろうか?


いや、違う。私はお姫様のような待遇を受けていた。心も見も美しいと褒められた。では何が足りないか。それは、何かに擬似していた。


ああ、そうだ


籠の鳥に似ていた





城を出たことが無かった


メイドと口をきいたことが無かった


王子様がいなかった


首に重い輪が繋がれていた




望ましかったのはなんだろう?ああ、空を飛ぶ鳥になりたかったんだ。