ピアニストと野獣

「――発見ー!!」


「えっ!?」


突然の叫び声に驚き振り向くと、空の姿が…。


「沙羅大丈夫かー?」


そう叫びながら私たちの元に走ってくる。


ドキッ━━━


えっ…?


また胸が締め付けられる感覚…。


「――大丈夫なのか?」


ぼんやりしている私を心配したのか空が私の顔を除き込んでくる。


「だ、だだだだい、だい、大丈夫だから!」


そう言って、私は走り去った。




━━━顔がほてるよ~!