ピアニストと野獣

一瞬時が止まったかのように思った。


不敵な笑みを浮かべていたのは、つかの間で、顔をしかめて近寄ってきた。


「――てか、何で俺がいるって分かったの?うまく隠れてたのに。」


あれ……
イメージと違う。


何て言うか…


「何ニヤニヤしてんだよ。俺の質問に答えろ。」


そう言うとブスッとした顔をした。


全然違う…。