「…。じゃあ、さっさと帰ろうよ。」


私はちょっと膨れっ面で言った。

そんな顔は日頃全くしないが、コソコソ話している二人を見ていると、仲間はずれにされたみたいだった。


「「沙羅かわいい!」」


双子が抱きついてこようとしたので私は一目散に逃げた。


「「逃げんなよ~!」」


「嫌だよー。」


振り返って、アッカンベーをした。


ドンッ!

「あっ!ごめんなさい…。て、あ゛!!」


ぶつかったのは、西園寺だった。