ピアニストと野獣

私はイラつきのせいで、訳もわからず歩き続けた。


―――ったく!

あの言い方ムカつく!

絶っ対に好きになれないタイプだよ!!



数分経つと、頭の血も下がり吾に帰った。



「――って、ここどこ?」


当然のことながら西園寺も班の子もいなくて、更に、通行人もいない。



―――普通に迷子になってるし…。