ピアニストと野獣

「ま、いいけど。」

と言って、自分のベッドに向かった。


稲葉さんと同じ班だった!!


眠たいし、寝よ。


それより班の皆はどこに行った?

あと三人いるはずだけど……。


まさか!!


「あの三人も空君が好きで、多分クラスの子達と語ってると思うよ?」


寝たと思っていた稲葉さんが話し出した。


「てか、やっぱり空なんだ…。」

「…。」


返事が返ってこないから、そっと見たらすでに稲葉さんは寝ていた。