ピアニストと野獣

「じゃあな!」


「うん。おやすみ!」


そう言って、私たちは別れた。


自分の班の部屋に戻ると、クラスのほとんどの女子が集まっていた。


「ねぇ!空君とどう言う関係なの!?」


皆が勢いよく私に迫ってきた。


――って、空!?


「…ただの友達だよ?」


そう言うと、みんな安心して帰っていった。


――ま、まさか…!?