「あははははは――!」


「そんなに笑うことじゃないじゃん。」


…拗ねてる。


キーンコーンカーンコーン…


そうこうしている間に昼休みが終わってしまった。


「うわっ!ピアノ弾けなかったし!」


私の手首を掴んでいた手を振り払い、お弁当と楽譜を持って走った。


「――じゃあね、西園寺!」