ピアニストと野獣

――教室に着き、一段落ついた。


…何なのあいつ!


「沙羅ちゃん!おはよー!」


「…おはよ。」


空が私の席の前に座った。


「……何でそこに座るの?」


「えっ?」


空の席は私の前じゃない。


なのに、何和んでんの!?


空の顔は、笑顔からふてくされた顔に変わった。